好きな短歌を紹介します。
あんまり高尚な話とかじゃなくて、純粋にこれ好きなんだよなあ〜っていうのを垂れ流すつもりなので、興味がある人はこんなページ今すぐ閉じて調べてみて本を買ってください。
約束はしたけどたぶん守れない ジャングルジムに降るはるのゆき
『Linemarkers』穂村弘
穂村弘の短歌で1番何が好きかと聞かれたら多分これを選んでしまうし、もしかしたら今まで見てきた短歌の中で1番好きかもしれません。「上の句と下の句で違う内容になる」系の歌の中でも多分1番好きです。
3月の少し肌寒い日になると僕は必ずこの歌を思い出します。
ジャングルジムってやっぱり幼年期との別れみたいなニュアンスが強いのかな、と思いますがジャングルジムに季節外れの雪が降って、鉄がどんどん冷えていくみたいなかなり寂しいイメージがあるんですよね。
もしかしてこの作品主体って現在進行形で約束を破っている途中というか守れない最中にいるんじゃないかな、とも思っています。
それがジャングルジムに雪が降りかかって、静かに静かにだんだん冷えていく、今まさに進行している「おわり」の途中なのかな、みたいな。そうだったらいいな。
メヒコでお茶を濁して終わり!