2020年、色々ありましたがオタクは元気です。
今年は「悟り」の年でした。
30歳になり良くも悪くもこんなもんかでそれでも生活は続いていくことのしょうもなさと純粋な事実。
出会いと別れ、祈りと呪い、たくさんの虚無と掌に残る真実。
そんな2020年でしたが、オタク備忘録として今年よかったコンテンツまつりを開催します。
2020年に触れてよかったコンテンツをつらつら書くだけです。山もオチも意味もないです。ネタバレはあります。
・SAOアリシゼーション
キリト復活までの盛り上げ方がマジですごかった。
アリシゼーションかなり真面目なSFもありユージオとの友情もありゲーム設定を生かしたファンタジー的なワクワクもありで物語としてすごく厚みがあって良かった。
100万回言われてるけどユージオとの関係性が完璧すぎた。同年代の親友で弟子的でもあってライバルでもあって、最後は守護霊になっちゃうけど…最後にUWを救った英雄キリトが現実に帰って泣いてるシーンはただただ親友を失った1人の青年になって感情を露わにしているので悲しい。
あとはアドミニストレーターがとにかく良かった。
・ヒプノシスマイク
もうこのコンテンツの何をもって「面白い」と言えばいいのかわからない。
それくらい気持ちが入りすぎてしまうくらいに今年も熱かったですね。
実はガバガバながらにコンテンツの経過とともに背景にある物語が動いているんですけど、ガバガバながらに過去の因縁やキャラのプロフィールや目的がわかっていくのが面白い。まあ、ガバなんだけどね。
前からシブヤディビジョンの住民なんですが、今年は本気で感情が何回かおかしくなった。他人同士だけど運命的な一蓮托生してる感じがたまんないんすよね。
曲はマジで全部良い。
今年1番やったスポーツ。スパッタリークリアとかいう美しすぎるブキに出会ってからおかしくなった。
なぜかホコが異様に勝てない。
今年も在宅フルオートに負け続けた。
六龍あたりからなんか気持ちがアレになってそんなに打ち込めなかったスポーツですが、来年はちゃんと向き合おうと思います。
・シャドウバース(アニメ)
アニメシャドバのこと未だに「カードゲームに負けるとスマホを取られる」アニメだと思ってる人いるみたいなんですけど、今は「シャドバで世界を救う(ガチ)」アニメなので見てほしい。
実はサブキャラがちょくちょく良い味を出していて、3クール目以降のそれぞれのコンプレックスやモットーをシャドバでぶつけ合っていくくだりはたまに素直に面白くて困る。
1〜2クールのバトルを後々掘り下げてくる展開もあるので油断できない。
たまにクソアニメっぽい天然ボケなのか、ホビアニ特有のツッコミ無しノリなのかわからない迫真ギャグが入るのも最高。
主人公周りだけは何も言えない。
・鬼滅の刃
前から鬼滅の刃好きだったので純粋に嬉しい。
ところで、ブーム通して「何が面白いの?」って聞かれるとオタクめちゃくちゃ困っちゃうなって思った。
自分が面白いと思ったところが面白いんだよ…。
・天晴爛漫!
天晴爛漫!っていうタイトルがすごく似合う良いアニメでした。もしかしたら2020年オリジナルの中で1位2位を争う勢いで好きかもしれない。ちょっと変な主人公の周りに自然に人が集まってきて、みんなだいたいライバルなんだけど好き勝手やりながら仲間になっていく感じが群像劇じみてて好きなのかもしれない。
つだけんもいる。
ドンドンドーナツも出てくる。
・id:INVADED イド:インヴェイデッド
もしかしたら2020年オリジナルの中で、って感じ。
精神分析学的なSFミステリのようで独特な謎解きにはちゃめちゃワクワクしてしまった。10話のつだけんの演技は本当に好き。切ない。
舞城王太郎なんか苦手意識あったんですけど今なら履修できるかもしれないと思った。
つだけんはずっといる。
忘れもしない俺たちのハマトラ先生の絵の方みたいですね。
・GREAT PRETENDER
これすげえアニメ見ちゃったかもしれないっていう興奮がすごかった。
これも天晴爛漫!みたいな理由で好き。あとはひたすら絵が良い。背景の塗り方がめちゃくちゃトっぽい。クール。
もう性癖の問題だけどロンドンの絵描きのエピソードが好きです。
普通に中村悠一が強くて好き。
入間銃兎みたいな先輩のことだいたいみんな入間銃兎先輩で通じて便利。
・海辺のエトランゼ
ずっと好きなBL作品が原作者のキャラデザで劇場映画になるの頭おかしくなるで。
これ何がすごかったかって映像としてすごく見応えがあって、背景の鮮やかさとか場面ごとの色彩感とか光の入り方とかキャラの動き、構図、漫画で知り得なかった背景情報、全てがセリフとセリフの合間を「語っている」。
あと「海辺のエトランゼ」って好きになるまでの話っていうより、好きになってからうまくいかない、好きになってくれたのに幸せになれないっていう話なので、BLっぽいドキドキもあるんですけど、BLにしか出せないままならなさとか辛さとか孤独感があるので、その辺も再認識できてすごく良い映像化でした。
もう線も色も音楽も全て可愛い。
・BURN THE WITCH
多分2020劇場アニメで1番。
オタクのニチャ笑顔ですごいもん見ちゃったね…って言いながら劇場を出た。
・人間たちの話
柞刈湯葉さんもしかしてかなり好きかもしれない。
・ユリイカの女オタク特集
何回か話してるんですけど、文化研究的なまなざしが好きな人にはぜひ読んでみてほしいです。
しかしこれ、「推し」っていうのが大きなテーマとして掲げられているんですけど、多分それだけ令和女オタク像として、「働いてて」「グッズをめちゃくちゃ買ったり」「オシャレもちゃんとして」「友達とのオタ活に積極的で」「キャラ愛が深い」的なイメージが先行しがちなんですかね。劇団雌猫さんを参考文献にしてるのも少なくなかったですし。
女オタクとか推しとかテーマで括ろうとすると絶対溢れるものが出てくるのですが、そういうところが気になるのも結局女オタクなんですよね。
吉澤夏子さんの「個人的なものの領域」っていう概念がかなりピンとくるものがあったので、忘れないように書いておきました。
・vaporwave/future funk
語れるほどの知識がない。
勉強熱心な若者にはなれないので、たまにラジオで流れる80年代シティポップを聴いてこれが元ネタかあ〜って言ってる。
最近ちゃんと映画を見れていないので、無職のうちにいっぱい見ようと心に誓いました。